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Manuscript -2021-3-

Project | 11

 

Preload Stress Echocardiography for the
Assessment of Heart Failure With
Preserved Ejection Fraction.
J Am Coll Cardiol Img. Oct 13, 2021. Epublished DOI: 10.1016/j.jcmg.2021.09.005

 徳島大学お家芸,心エコー図検査中に前負荷を非侵襲的に増やすpreload stress echocardiographyのHFpEFにおける予後予測能を示した論文です.過去にHFpEF,HFrEFごちゃまぜで2年程度の予後予測能を示した論文を2014年に発表していたので,その長期予後+HFpEFに絞ったものになります.下肢陽圧負荷は循環動態を考えるうえでとても良いので広まってほしいのですが,追加の機器が必要なのはどうしても制限ですね…

 また,本研究はアグレッシブな結果が一部入っていたのですが,Editorから「この部分外しましょう」とsuggestionを受け,もう1回「サプリメントにしたから入れてくれ」的な対応をしたんですが,Editorから「最後accept前に一つだけリクエストがある,この部分は外した方がいい」と念押しされたため,削除された結果があります.そちらの方はまたどこかで日の目をみれたらいいなぁ,と思っています.

 まあ,色々ありますが結果的にイメージングのNo1ジャーナルに掲載です! 定期的にこの雑誌に掲載されることを一つの目標としてこれからもやっていきたいですね.

Project | 12

 

Effect of febuxostat on left ventricular diastolic function in patients with asymptomatic hyperuricemia: a sub analysis of the PRIZE Study. Hypertension Research (2022) 45:106–115

 佐賀大学が研究代表施設の高尿酸血症に対する非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤のフェブキソスタットを用いたランダム化比較試験「PRIZE trial」のサブ解析(心エコー)執筆を担当させて頂き,結果がHypertention researchに掲載されました.

 先日のCANDLEに引き続きの棚ぼた研究といえばそうですが,こちらは幾つかの投稿でrejectが続いていたこともあり「日本高血圧学会」のLate breakingセッションに応募し,学会発表と同時に論文公開という「simultaneous publication」を狙い,見事に成し遂げた,思い出深い研究です.

​ 他施設の例にもれず統計は全部やってくれますし,データの精度管理もしなくていいとう,世界が広がっていました.まあこれに慣れたら,単施設のデータって取り扱い逆に大変だなぁと思います.

Project | 13

 

Impact of cancer on short-term inhospital mortality after primary acute myocardial infarction. Open Heart 2021;8:e001860.
doi:10.1136/openhrt-2021-001860

 日本循環器学会とDPCデータベースを統合したコホートを用いているJ-ROAD研究,全6本の原著論文掲載を目指していますが,その第4弾となります.第一著者はRobert先生に任せ,統計を大櫛先生が行い,私がタクトを振るうという,メンバーも漸く充実してきたなと実感する論文となりました(ただし大櫛先生は2021年9月より外病院出向,Robert先生はHito病院在籍中).

 VTEとがんの短期予後への関連をみた研究を出せたので,心筋梗塞とがんの短期予後への関連みたらいいんじゃない的論文ですが,もともと徳島大学のコホートで実証できないかと,Robert先生が考えていたのですが,データ数が少なく難しいねとなっていた時に,J-ROAD研究ができるようになったので,実施した研究となります.

​ Cardio-oncology領域でも存在感を示していけたらと考えています.

Project | 14

 

Comparison of Direct Oral Anticoagulants for Acute Hospital Mortality in Venous Thromboembolism. American Journal of Cardiovascular Drugs. 2021. 
https://doi.org/10.1007/s40256-021-00514-5

 日本循環器学会とDPCデータベースを統合したコホートを用いているJ-ROAD研究,全6本の原著論文掲載目標の第5弾,大櫛先生がVTEデータからあと一本,第一著者で出したいとのことより,本研究が実現しました.色々rejectを重ねていましたが,米国の薬関連の雑誌に掲載され,日の目を見ることとなりました.

 DOACと呼ばれる抗凝固療法の内服薬の差については,COIも色々あるせいで正直論文がない状況でしたが,その辺忖度なしで解析した結果…となっています.結果がこうだからそれを論文化した,だけなんですが,正直波風たちそうで,そっとしておきたいと思っています.

 2021年は1st & corresponding authorで20近く公開でき,共著も併せると31(pubmed調べ)となりました.2022年も歩みを止めないで進めていきたいですね.

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