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Manuscript -2012-

Project |01

 

Project |01 Independent Association of Left Atrial Function with Exercise Capacity in Patients with Preserved Ejection Fraction. Heart. 2012; 98: 1311-7.

米国での原著論文一報目.Strain imagingを用いて解析した左房機能が運動耐用能と相関することを,486人の運動負荷心エコー症例で検討した研究です.

ASEのYIA finalistとして発表した研究ですが,その学会発表前にAcceptされるというスピード.発表翌日にonline publishされてました.こんなにうまくいくのは後にも先にもこれだけでしょう.

当初はJASE誌投稿予定だったところを,co-authorの一人が結果を磨いてくれて,歴史ある一般紙に投稿できた思い出深い論文です.Editorial commentもつき,左房機能を評価する上でlandmarkになったら嬉しいですね.

査読では上司の書くresponse letterの内容が自信満々&簡潔なことに感銘を受けた記憶があります.

Project |02

 

Project |02 How Similar Are the Mice to Men? Between-species Comparison of Left Ventricular Mechanics Using Strain Imaging. PLoS ONE. 2012;7(6):e40061

初の基礎研究,動物実験論文.Mice, Rats, Rabbits, Dogs, Human volunteersの5種族における左室メカニクスの差異をstrain imagingで検討した論文です.

ALLOMETRYという言葉を知ったきっかけです.基礎代謝をはじめとした生物の活動や形態を表す変数とそのサイズとの間にはこの冪乗則が成立するとのこと.我々の研究では,左室メカニクスのうち,長軸方向の機能はこの法則が成立したのですが,円周方向の機能では成立しませんでした.こういうことに思索をめぐらせるのって楽しいですよね.世界は神秘に満ちています.

PLOS one誌は流行のOpen access journalですが,しっかり査読された印象です.これも初投稿先にacceptされました.米国で所属したラボは通る予想の付くところに最初から出していくスタイルのようです.これも良し悪しとは思いますが.

Project |03

 

Project |03 Index-beat Assessment of Left Ventricular Systolic and Diastolic Function during Atrial Fibrillation using Myocardial Strain and Strain Rate. J Am Soc Echocardiogr. 2012; 25: 953-9.

最初の論文が心房細動の拡張能指標だったのですが,Invasive dataが少ない事がneckだったので,それを解決するためにprospectiveにMillar cath(保険外の高級カテ)を用いて血行動態を評価しました.エコーを同時に計測し,心拍ごとにその相関を解析した論文です.

JASE誌にはことごとく落とされていた印象だったのですが,今回の論文に対してはなんとなく査読側からの優しい気持ちを感じました.相変わらずコメントは長いけど.心房細動でもRR 間隔が揃った部分で計測すれば,代表値として使ってよいという意味で,"Index-beat"という表記も査読者からの提案でした.査読を通して論文は磨かれる事を改めて感じました.

この論文にもEditorial commentがついたのですが,つけたのは米国の直属の上司でした.「お前の論文のeditorial書くから,内容まとめてくれ」って言われた時,世界の狭さを感じました.

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