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Manuscript -2014-

Project |01

 

Project |01 Impact of Vagal Nerve Stimulation on Left Atrial Structure and Function in a Canine High-Rate Pacing Model. Circ Heart Fail. 2014; 7: 320-326.

初のCirculation Heart Failure誌掲載論文.基礎研究で3本目.迷走神経刺激(VNS)が心不全の治療に良い効果をもたらすことは知られていますが,その左房への影響は未知数だったので,犬の心不全モデルにおいてstrain imagingと病理診断を用いてVNSの効果を検討した論文です.

 

Circulation誌でreject,JACC誌でreject,EHJ誌では査読前にCardiovascular Reserch誌を勧められたので,そちらに投稿するもdenovoで最終reject.次にCirc HFに投稿すると,こちらも編集部からCirculation本誌の査読に対する返事を付けてくれと言われたので,付けたら,殆どOK,これも他の雑誌投稿中に磨かれていったおかげか.しかし唯一の追加コメントが追加実験要求コメント.金銭的にも時間的にも無理なので,望み薄いと思いつつ,「Limitationに書きましたー」という最も後ろ向きな返事を返して,天命を待っていると正月早々にaccept通知.遅れてきたクリスマスプレゼントに沸きました.

 

ASE 2013 YIAで発表した研究です.その発表の時に突っ込まれまくった部分がやはり最後まで議論の焦点になったので,学会発表も大事だなと思いました.

Project |02

 

Project |02 Decision-making in Asymptomatic Aortic Regurgitation in the Era of Guidelines: Incremental Values of Resting and Exercise Cardiac Dysfunction. Circ Cardiovasc Imaging. 2014; 7: 352-362.

Circ Cariovasc Imaging誌に3報目です.昨年発表した僧帽弁逆流症における運動負荷時の右室機能不全のフレームワークを,大動脈弁逆流症に応用した論文です.無症候性大動脈弁逆流症においても,運動時の右室機能不全は予後予測の因子でした.

 

こちらは前作と違い,JACC誌やEHJ誌を狙ってみましたがrejectされた経過があります.

Circ Img誌はeditorが気に入ってくれたようで,今回もHSPH facultyからのstat reviewまで回りました.そこで驚きのコメントだったんですが,"...though it appears that there is not a statistician in the list of authors based on some of the approach and presentation in the paper."とか書かれちゃいました.ええぇ,統計学者がauthorに居ないとこんな突っ込みうけるんか...ってことで,これについては統計学位持ちの先生にco-authorになってもらって解決したんですが,悩ましい問題です.

Project |03

 

Project |03 Echocardiographic Image Tracker with Speckle Adaptive Noise Reduction Filter for Automatic Measurement of Left Atrial Volume Curve. Eur Heart J Cardiovasc Imaging. 2014;15:509-14.
日立と共同で進めていた左房解析における新技術に関する基礎論文です.この新技術を使うと,より精度の高い左房機能評価が可能であり,reference paperの期待がかかる論文です.
 
最初は技術論文で押していたのですが,難しいとのことで書き直しをすることに.技術屋の土俵では今までのノウハウが使えないなと思ったので,大幅改定で一気に臨床論文の土俵にあげちゃったところ,EHJ cardiovasc Imagingにminor change acceptでした.これに関しては運がかなり良かったなと感じています.後,validation studyだったので,LV mass in Echo and CMRの研究の時に培ったノウハウも役に立ったのかもしれません.
Project |04

 

Project |04 Report of the American College of Cardiology (ACC) Scientifi Sessions 2014, Washington, DC. Circulation Journal. 2014;78:1311-1316.
国際交流委員会ACC担当の先生から御推薦を頂き,世界の3大循環器学会のひとつであるACCをレポートしました.個人的なハイライトはTAVR(経皮大動脈弁置換術)関係の研究でしたが,他にも興味深い研究が目白押しでした.わかり易さを出したかったので,過去からのレポートシリーズでは初の,テーブルにまとめることにチャレンジしました.是非評判を聞きたいところです.
 
執筆の必要性から参加したいセッションと,自分の発表との関係もあり,食事をとる時間も気にした学会参加でした.その分,原稿を書く事に関してはそれほど悩まなかったように思います.ちなみに写真Bには私の姿が,,,
Project |05

 

Project |05 Relation between Echocardiographically Estimated and Invasively Measured FillingPressures in Constrictive Pericarditis. Am J Cardiol. 2014, 113:1911-1916.
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この論文は,「収縮性心膜炎においてPCWPの推定にE/e'が有用である」というCirculationの論文とcontradicationな内容で,たいした相関は無い,という結論です.JACC imagingやJASEなどを経た後,AJCにaccept.こういった過去の論文と真っ向対決の論文は初でした.
 
初投稿以降の査読の返事,追加データ収集・解析,投稿作業などを行ったおかげか,初のco-first authourship論文となりました.Co-first authourshipは色々と議論があるようなのでまた別の機会に.私としてはありがたいことですね.
Project |06 "Preload Stress Echocardiography" for Predicting the Prognosis of Patients with Mild Heart Failure. JACC Cardiovasc Imaging. 2014, 7, 641-649.
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前負荷を下肢陽圧機器によって増大させることによる心臓の反応性と,予後が軽症心不全グループにおいて相関するという論文です.日本からの初カプランマイヤー論文になりました.こういった新技術&クリニカルに有用である方法は,少々のリミテーション(数,不均一な母集団)があってもJACC imagingは受け入れてくれる気がします(逆に新規性は強く問われている雑誌のような印象です).
エコーデータ計測と解析を主に行いましたが,最初のデータは2010年頃にまとめたもので,その頃に行った解析や統計手法を見直すとなかなかに感慨深い(反省が主ですが)論文です.
Project |06

 

Project |07

 

Project |07 Targeting Sleep Disordered Breathing to Prevent Heart Failure: What is the Evidence?. Curr Cardiovasc Risk Rep. 2014, 8, 403.
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他の研究を一緒にしていたPIの先生からの紹介で,ちょうどsleep disorderedとheart failureの研究をしている縁もあり,人生初のReview記事を書くことに.初めてだったので,手探りもいいとこだったんですが,まずTableを作って,この流れで書いて,という風にアドバイスを下さり,referenceリストも持っているものをくれたりしたので,随分助かりました.とはいえ,原著論文で培ってきたノウハウはいまいち役に立たず,1st versionはかなりヤレヤレな内容になってしまった記憶があります.結局,上司の大幅修正を経て,形になりました.この辺はまだまだ経験不足を感じるところです.しかしこの領域でまだ原著論文出してないのに,review記事書いてよかったのか,,,(苦笑).
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