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Manuscript -2019-2-

Project |06

 

Pulmonary Artery Hypertension-Specific
Therapy Improves Exercise Tolerance and
Outcomes in Exercise-Induced
Pulmonary Hypertension.
JACC: Cardiovascular Imaging. 2019. DOI: 10.1016/j.jcmg.2019.07.002

 2015年に6分間歩行負荷心エコー検査を膠原病症例に行い,将来の肺高血圧症発症を予測した論文をJACCに上梓したのですが,その続報になります.

 論文発表後の症例を収集し,前回の結果を確認したことと,さらに同意が得られた症例に肺血管拡張薬を投与することで,投与しなかった症例より心血管イベント発症が少なかったことを示しました.

 治療介入を行った研究は初で,良い経験になりました.科研,上原をもらった研究でもあるので,良い報告ができそうです.

 2月に書きあがり,最初に投稿したJACC imagingに拾ってもらった形です.Letterでの掲載を勧められ,FULL paperで別雑誌投稿にチャレンジという魅力にもかられましたが,,,(以下白文字)ここだけの話,以前letterでの再投稿を断ったところ,恩師のEditorから"Just a quick note as a mentor rather than as an editor.. I don’t think this is a good decision. You should reconsider."とか言われたことがあり,今はそれほどフォーマットにこだわらなくてもいいかなと思っています(もちろん雑誌によりますが).

Project |07

 

Deterioration of biventricular strain is an
earlymarker of cardiac involvement
in confirmed sarcoidosis.
European Heart Journal - Cardiovascular Imaging 2019. doi:10.1093/ehjci/jez235

 かれこれ留学前から収集していた全身性サルコイドーシスの前向き登録研究ですが,メインで進めてもらっていた研究者の苗字も結婚でかわるくらいの月日を経て,漸く形にすることができた論文です.

 サルコイドーシスは潜在的に左室機能障害,2018年頃から右室機能障害もくるのではとの報告が相次いでいましたので,我々のコホートでストレインを計測することで心サルコイドーシス発症を検出できないかを検討しました.特に両室の機能異常を認める症例でのイベント発症が多かったことは新しい知見ではないでしょうか.

 Euro Imagingは5年ぶりくらいにacceptされたので久々だったのですが,図表の枠組みが綺麗ですね.印刷した時の美しさはCirculation,JACCと比較しても良いのではと思いました.最近通った論文の中では投稿からacceptまで比較的スピーディだったので,完成までのストレスも比較的少なかった論文でした.

 ストレインの話をするときにはちょくちょく入れて,みんなに知ってもらおうと思います.

Project |08

 

Association Between Right Ventricular Contractile Function and Cardiac Events in Isolated Postcapillary and Combined Pre- and Postcapillary Pulmonary Hypertension. J Card Fail. 2019. pii: S1071-9164(19)30143-5. 

 当院の右心カテのデータを収集して出来上がった研究ですが,当初はPAHも研究の対象に入っていました.PAH,Group 2 PH (isolated and combined)の3群比較をしていたのですが,どうもうまくdiscussionがまとまらず,査読を経ていくうちにPAHは除外したほうが良いということになり,この形に落ち着きました.

 JACC imagingでreviseに回ったときはいけるんじゃない!? みたいな気分になりましたが,返事を完全にできなかったこともありrejectされ,その後もCJCなどreviseにひっかかかるけど,最終的にダメという結果を経てしまいました.PAH入れると,面白いけどPAHの背景疾患も幅広かったせいでまとまらかったのが敗因のようです.しかしおかげでJCFに投稿する際には,良い完成度になっていたと思います.

 JCFは初雑誌ですが,今上昇気流に乗っている心不全関連雑誌ですので,impact factorも上昇気流に乗らないかな~と夢をはせつつ.

Project |09

 

Association of Echocardiography Before Major Elective Non-Cardiac Surgery With Improved Postoperative Outcomes - Possible Implications for Patient Care -. Circ J. 2019. CJ-19-0663.

 数年前,「心エコーをしたら非心臓手術の周術期の死亡率が高い」というトンデモ論文がBMJに出たため,そりゃおかしいだろうと思いついたのがきっかけです.

 当時,心エコー図学会の学術プロジェクトなる企画が公募になったこともあり,「非心臓手術の周術期管理における心エコー検査の実態および有用性の検討(Pre-Operative Echocardiography in Management of non-cardiac elective Surgery:POEMS 研究)」なんてカッコいい名前をつけて多施設共同研究で企画されました.しかし思いのほか術前データの収集が大変で,こりゃ自施設だけでも大変なのに多施設無理じゃなーい? ということで,単施設でデータを出せるように色々工夫してみた研究です.

 Hazard ratio(Figure 3)のところなんて,白眉だと思うのですが(自画自賛)なかなかacceptまでには至りませんでした.実は最初に投稿したJACC imagingでreviseに回った記憶が…そこがこの研究のピークでしたね(おい).その後は各誌渡り歩きの経過をとり(reviseまではいくことが多かった…),なんとかJCに拾っていただきました.日本のデータですし,日本人のpracticeに影響を与える論文になればと思います.

Improvement of Global Longitudinal Strain Following High-dose Chemotherapy and Autologous Peripheral Blood Stem Cell Transplantation in Patients with AL Cardiac Amyloidosis: a Case Report
-. European Heart Journal - Case Reports, ytz225

 2019年のトリは年1本ノルマを遂行している技師の平田さんによるCase reportです.美しいストレイン画像の推移が一目でわかる図が決め手だったと思います.Acceptされてからわかったのですが,Handling editorがDr. Matteo Cameliで,Euro Echoの若手グループの唯一くらいの知り合いの先生だったりして,この業界のつながりをどこに行っても感じる日々です.

 3枚目の画像を見てもらったらわかるとおり,著者近影が掲載される論文でした.平田さんに近影写真頂戴と言ったら,この写真を送ってくるあたり,とても良いなーと思います.なお,この写真を見てあやしい問い合わせが来ても,私が選別しますので安心を.

Project |10

 

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