top of page

Manuscript -2015-

Project |01

 

Project |01 Echocardiographic screening for congenital heart disease in 8819 children: A report from local community events for children’s healthcare. Journal of Cardiology. 2015;66:315-9.

初のoriginal articleでcorresponding authorを務めることが出来た論文です.地方の子育てイベントでやっていた乳幼児に対するスクリーニングエコーのデータをなんとか論文にできないかとの話があり,所見の頻度,年齢,性別しかデータがなかったのですが,それっぽくまとめたら通してくれた論文です.Impact factorもある程度ある雑誌だったので,幸運も味方しているようです.

 

Figureに1st authorの写真を使ったりもしていたり,若干の遊び心を入れてみました.論文の体裁をきちんと整えておけば,ある程度受け入れられるように感じました.技師さんにとっても初の英語原著論文であり,これから頑張ってほしいとの願いも込めているつもりです.

 

Corresponding authourを務めるのも,これに続いていけたらいいですね.

Project |02

 

Project |02 : Serial Imaging Changes During Treatment of IgG4-related Disease with Multiple Pseudo Tumors. Circulation, 131:1882-3.
 
帰国早々に担当した症例が,rare caseであり,診断から治療までの過程もスムーズに行えたので,症例報告をと思い作成したところ,幸運にもCirculation本誌に掲載された症例報告です.オンラインだけのeページでなく,冊子体に載ってhighly visibleとのお褒めの言葉も頂いたりもして.
 
実は過去に似たような症例報告や,それら症例をまとめたreviewなども,日本発を中心にいくつか出ていたのですが,major誌でなかったためか,ハーバードの先生方(Circulationの編集部)は知らなかったようです.循環器3大誌(Circulation, JACC, EHJ)に掲載されるのは,case reportとはいえ感慨深いですね.循環器画像診断学で留学していたこともあり,これらイメージの美しさが評価されたことは,自信になりそうです.
 
あとは,査読はあってないようなものでした.投稿して1カ月半ほどして,editorのコメントが一つだけ「Please add labo data after therapy」のみ.返答をすぐしたのち,1カ月半ほどして,acceptされました.枠も少ないコーナーなので,1カ月半まっている間は,「やっぱりだめか」と思ったりしてましたね.ちなみにコレスポも務めた報告です.

Project |03

 

Project |03 Prediction of Future Overt Pulmonary Hypertension by 6-Min Walk Stress Echocardiography in Patients With Connective Tissue DiseaseJ Am Coll Cardiol. 2015;66(4):376-384. 
 
CCF留学中にも手が届かなかった世界3大循環器雑誌の1つであるJACC本誌に掲載された,想い出に残りそうな原著論文です.2010年頃から集めていた6分間歩行負荷心エコー図検査を受けた症例のフォローアップデータなので,留学中に集まったデータをまとめた形です.帰国後1本目がJACCは我ながら出来過ぎです.
 
この論文,最初はJACC imagingに投稿くらいからスタートかな(新規性はあるけど,sample sizeは少なくイベント数も少ない)と個人的に思っていたのですが,Coressponding authorの「時間あるしJACCから」という言葉に釣られて投稿したら,,,という結果でした.あと,最初はCHESTに投稿してreviewに回らずEditor kickをくらったという経緯もあります.Editor次第,そのジャーナルにとって,興味のある分野であるかどうかが重要だと痛感した一幕でもあります.
 
今回,指標として肺循環のpressure-flow relationshipを使ったのですが,この関係性の有用性を述べた論文は2015年前半だけでもパラパラと出版されてきています.これが「同時期に同じようなアイディアで研究が出てくる」法則かと思いました.早めに投稿できたのが良かったかもしれません.今の臨床研究ができる環境に感謝です.
 
査読は比較的好意的な流れでしたが,統計は最後まで言われた結果,多変量解析に投入する変数が2個まで減らされて,ほぼ単変量解析みたいな結果になりました.でもこれ最初から単変量+αで行ってたら,落とされてたかも,,,とも思いますし,難しい所です.
 
自分の研究人生のLandmarkになればいいですね.
Project |04

 

Project |04 Rest and exercise echocardiography for early detection of pulmonary hypertension. J Echocardiogr. 2015 Nov 30. [Epub ahead of print]
 
JEのEditor in Cheifの尾辻先生よりメールがあった件ですが,若手の心エコー図関連研究者に総説を書いてもらおうという企画があるようで,全国の先生方に依頼がいっているようです.この機会にと思い書かせて頂いた,運動負荷心エコー図検査のお話です.
 
特にCCFではトレッドミルによる運動負荷心エコー図検査を弁膜症に対して行っていたのですが,徳島に帰ってきてからは6分間負荷心エコー図検査を膠原病患者(肺動脈性肺高血圧症の高リスク群)に対して,行っていました.丁度,JACCに通ったこともあるので,最新の論文をまとめるのも難しくは無かったです.
 
ただし,総説は普段書かない形式ですし,そういう意味での苦労はありました.でもInvited reviewなので,まず通るだろうという安心感は良かったです.
Project |05

 

Project |05 Comparison of Tricuspid Annular Plane Systolic Excursionin Patients With Atrial Fibrillation Versus Sinus Rhythm. Am J Cardiol. 2016;117:226-32.
 
2015年のASEで発表した内容ですが,ASEからtravel grantを貰ったりしたので,早めに論文にできたらと思っていたところ,運よくAJCに受理される運びとなった論文です.JASE→EHJ Cardiovasc Img→AJCでacceptの流れでした.EHJ imagingはeditor kickだったりします.最近厳しいですね.
 
「TAPSEがAF患者でなぜか低い気がする」という臨床的疑問から,それをデータで明確に示した論文で,AF患者の正常値は特に右室収縮能について,再考の余地があるんじゃないかというメッセージでした.Key figureのFigure 3は,CCFでの勉強が遺憾なく発揮された図です.統計万歳.
 
鳥居技師の初原著論文でもあります.なお,同じ抄録を日本循環器学会の一般演題に出していたのですが,なんと受理されず.日循の一般演題のレベルの高さを感じるとともに,何か不条理なものも感じるので,国際誌での論文化をますます目指そうと思った次第です.
bottom of page